LPSとは、投資事業を行うための組合契約を言います。
LPSは投資事業有限責任組合契約に関する法律(以下、「LPS法」)に基づいて組成されます。
業務を執行する無限責任組合員(GP)および出資のみを行う有限責任組合員(LP)が結ぶ、投資事業有限責任組合契約により成立します。
LPSを使ったスキームは、業務執行を行わない組合員(LP)が負う責任を出資額にとどめることで、投資家が投資しやすいスキームです。
組合財産は全組合員による共有となり、また、組合(LPS)には法人税がかかりません(パススルー)。
有限責任組合のメリットについて、従来、銀行法、独占禁止法上銀行が1社の総株式に占める保有株式の割合は5%以内というルールがありました。
しかし、銀行の出資が投資事業有限責任組合法に基づく投資事業組合の有限責任組合員の場合は、原則として、5%ルールの適用除外になります。
LPSの設立は、全組合員の間で組合契約を締結することに加えて、登記をする必要があります。
*投資事業有限責任組合制度は、平成10年5月に成立(同年11月施行)した中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律に基づくものです。